[コミック雑誌版]御用牙第9話

“江戸北町奉行同心板見半蔵・かみそり半蔵の異名をもって天保の巨悪に牙をむく!”――驟雨であった。
江戸の町に、雨宿りを余儀なくされた男と女が居合わせた。
ひと時の相合傘ののち、女は「あと一度だけ」、と師走の同じ刻限に会うことを半蔵にねだる。
…師走もおしつまったある日。
北町奉行所は総出役で女賊・姐己のお百を狩った。
この時、かみそり半蔵ともあろう者が、何とお百の人質となってしまい…!? 姐己のお百が魅せられた、板見半蔵、男の色気!“江戸の太平ならでは! とんでもねえ野郎が粋に暮らしてる!!”――江戸にある「真武館」の道場主・桃園彦次郎は噂どおりの“とんでもねえ野郎”。
ある日、深川の遊郭で、金もないのに大豪遊! 惚れられていれば、賢婦殿がついてれば、男はいつだって遊び人…。
“母なる者の乳で命は育つ。
男も女も、人の命をあやめる武士でさえも…”――役儀により人を斬った男が、自暴自棄になった身重の女と拘わって、夫婦でもなく知人でもない奇妙な二人旅が始まった。
女は悔いと憎しみから、「生きて生まれるな」とわが身と子どもの誕生を呪う…。
時代劇画の巨匠が描く、生死の愛憎劇!!“今夜も人知れず出動する黒衣のヒーロー!!”――闇夜に暗躍するのが忍者のお仕事…で、昼間は何を…? 木を隠すには森の中。
忍者を隠すには…!?“仇討ちの、長い旅路の果てに…”――曽我兄弟で知られるように、古来より仇討は非業の死を遂げた者の恨みをはらす唯一の手段だった。
相模の国の武士・里見藤十郎が仇討の旅に出てはや十六年。
父の仇は巴進左衛門という絵師で、目印は右足かかとの傷のみ…。
初めは悪人退治のような心躍る気分で日本中を飛び回っていた藤十郎も、三十路を過ぎ、自分の人生について考え込むことが多くなった。
そんな折、初老を迎えた男の前についに現れた仇の姿!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60008205